クレジットカードが不正利用されたら?原因や対策もあわせて解説

クレジットカードが不正利用されたら?原因や対策もあわせて解説 クレジットカードが不正利用されたら?原因や対策もあわせて解説

クレジットカードが不正利用されたら?原因や対策もあわせて解説

クレジットカードをつくろうと検討しているものの、不正利用されることが心配な人も多いのではないでしょうか。
この記事では、クレジットカードの所有に不安がある人に向けて、クレジットカードが不正利用される原因や手口を解説します。不正利用された際の対処法についても説明しているため、ぜひ参考にしてください。

クレジットカードの不正利用が発覚するケース

クレジットカードの不正利用は、主に明細書やクレジットカード会社からの連絡で発覚することが多いです。ここでは、2つのケースについて詳しく解説します。

明細書の利用履歴から発覚

自分自身で利用明細書を確認した際に、「身に覚えのない請求がある」「請求金額が多すぎる」といった疑念から、不正利用が発覚します。この場合、店舗などの請求ミスも考えられますが、第三者がクレジットカードを不正利用した可能性が高いといえるでしょう。
不正利用されたことに早く気がつくためには、カード会員専用オンラインサービスなどで利用明細を定期的にチェックすることが大切です。

クレジットカード会社から連絡がくる

クレジットカード会社からの連絡により、不正利用が発覚するケースもあります。クレジットカードの不自然な利用履歴があると、クレジットカード会社が確認の連絡をするケースが多いです。例えば、過去に購入履歴がない商品の大量注文があったり、突然海外で高額な買い物をしたりといったケースです。

クレジットカードを狙った不正利用被害は増加傾向

日本クレジットカード協会の統計結果によると、不正利用被害額は増加傾向にあります。被害の内訳としては偽造カード・番号盗用などが挙げられます。

クレジットカードの不正利用の具体的な手口や原因

不正利用の手口や原因には主に7つのケースが考えられます。それぞれについて確認しましょう。

1.なりすまし

なりすましとは第三者がクレジットカードの所有者になりすまし、クレジットカードを不正利用する手口です。クレジットカード自体を盗む、あるいは拾う以外に、クレジットカード情報の流出により使用される場合もあります。その他、店舗でのクレジットカード決済時に、暗証番号の入力をせず、裏面の署名を確認したうえで、サインをして本人になりすますケースが考えられます。

2.個人情報の漏洩

利用した店舗やECサイトから、クレジットカード情報の流出により不正利用されるケースもあります。不正アクセスにより個人情報を盗み出す手口です。企業や団体の多くは、顧客のクレジットカード情報を記録し、管理しています。セキュリティが甘いECサイトは、不正アクセスの攻撃を受けやすいため、利用する際は注意が必要です。

3.スキミング

スキミングとは「スキマー」と呼ばれる機器を使って、クレジットカードを使用する際に磁気データを読み取る手口です。読み取った情報を元に偽造カードをつくり、不正に利用します。
例えば、スキミングされやすい場所としては、銀行やコンビニのATM、店舗やスポーツジム、ホテルやレストランなどが挙げられます。

4.フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、メールに記載されたURLから偽サイトに誘導し、クレジットカード情報を盗む手口です。個人情報を盗む目的でつくられた偽サイトは、フィッシングサイトと呼ばれています。
公式サイトそっくりにつくられているため、気づきにくいことが特徴です。フィッシングサイトでクレジットカードの情報や個人情報を入力するとすべて盗まれ、不正利用されます。

5.ネットショップを装った詐欺

ネットショップの利用で、クレジットカード情報が盗まれるケースがあります。商品の購入時にクレジットカードの情報を入力させて、不正に入手する手口です。詐欺を目的にしたネットショップのため粗悪な商品が届く、あるいは代金を支払っても商品が届かない場合があります。「相場よりも料金が極端に安い」、「日本語がおかしい」といったネットショップには注意しましょう。

6.コンピューターウイルス

スパイウェアなどのコンピューターウイルスが、不正利用の原因となる場合があります。ウイルスに感染したパソコンを使用することで、パソコン内の情報やクレジットカード情報が流出し利用されるケースです。感染経路としては、次のようなものが挙げられます。
  • メールの添付ファイルを開く
  • ファイル共有ソフトの利用
  • ファイルのダウンロード
  • Webへのアクセス

7.悪徳出会い系サイトによる詐欺

出会い系サイトの利用が、クレジットカードの不正利用の原因になることもあります。会員登録時やポイント購入時に、クレジットカード情報の登録を促し、入手した情報を盗みとる手口です。また、サクラを使って課金させる場合もありますが、詐欺の立証が難しいとされています。

クレジットカードが不正利用されていないか確認する方法

クレジットカードの不正利用を確認する主な方法は以下の2点です。

クレジットカードを利用した日付や場所を確認する

クレジットカードを利用した際のレシートや領収書と、カード会社が発行する明細書を照合します。家族カードがある場合は、家族の利用状況も確認することが大切です。例えば、利用した日付や金額、店舗名を確認します。なお、店舗によっては実際の店舗名ではなく、経営会社が記載されているケースもあります。

クレジットカード会社が発行する明細書の利用先に連絡する

自分や家族が利用していない請求があった場合は、明細書に記載されている利用先へ連絡し、利用状況を確認します。店舗側がカード会社への請求額を誤入力した可能性も考えられるからです。利用先の名称と表記名が異なるケースは、とくに注意しましょう。利用日や金額が同じだからと決めつけず、慎重に確認する必要があります。

クレジットカードが不正利用された場合の対処法

万が一、クレジットカードが不正利用された場合は、迅速な対応が必要です。対処法について説明します。

クレジットカード会社に利用停止を申し出る

クレジットカードが不正利用された場合は、クレジットカード会社へ連絡し、すぐにクレジットカードの利用停止を申し出る必要があります。クレジットカードの利用を停止すれば被害額を抑えられるからです。また、必要に応じてクレジットカードの再発行をしてもらうこともできます。

被害状況を確認したうえで警察に被害届を出す

クレジットカード会社への連絡が済んだら、警察に被害届を提出します。申告する内容は、クレジットカード会社名や不正利用された日付・店名・商品名・被害額などです。被害届を出すことで、不正利用は自分の意思ではないことの証明になり、補償手続きがスムーズに行えます。また、届け出が受理された際の受理番号を、カード会社に伝えておくことも大切です。

返金・補償制度を利用する

多くのカード会社では、不正利用の被害額を返金する補償制度を設けています。ただし「カードの所有者に過失がない」「カードの使用方法に問題がない」などの条件を満たす必要があり、すべて補償されるわけではありません。
また、補償が適用される期間も定められているため、あらかじめ確認しておきましょう。ネットショップのハッキング被害が原因でクレジットカードが不正利用された場合は、ネットショップから補償を受けられる場合があります。

クレジットカード不正利用の支払いや補償に関するQ&A

ここでは補償を受けられないケースや、不正利用された代金の支払いについてなど、クレジットカードに関するよくある質問に回答します。

返金・補償を受けられないケースもある?

クレジットカードの不正利用で補償を受けるためには、条件を満たすことが必要です。例えば、クレジットカード会社によっては、不正利用の届け出から61日までの利用に限り補償対象になるケースがあります。この場合、不正利用から62日以上経過していた場合は、補償を受けられません。
また、クレジットカードの利用に関して規約に違反している、本人の過失による損害なども補償の対象にならないケースがあります。

不正利用された場合の支払いも必要?

基本的に、不正利用された代金の支払い義務はありません。ほとんどのクレジットカードには紛失・盗難保険がついており、不正利用の際にも適用されるケースが一般的です。

クレジットカード不正利用の被害を回避するためにすべきこと

クレジットカード不正利用の被害にあわないために、普段から注意すべき3つのポイントを紹介します。

怪しい店舗やネットショップでクレジットカードを使用しない

前述の通り、相場よりも極端に安い価格の店舗や、不自然なネットショップではカード利用を控えましょう。怪しいと感じたらネット検索で、口コミや店舗情報を確認します。セキュリティ対策をしているかどうかの確認も大切です。また、身に覚えのないメールの添付ファイルやURLも、不用意に開かないように注意してください。

カード会社の利用明細書を定期的に確認する

不正利用にいち早く気づくためには、利用明細書の確認が不可欠です。定期的に確認することで身に覚えのない請求に気づき、見落としを防げます。レシートや領収書、クレジットカードの利用控えはきちんと保管しておきましょう。不正利用が少額だと気づきにくいため、日付・店舗名・金額を利用明細書の請求金額と照合することがおすすめです。

まとめ

クレジットカードの不正利用では、カードに付帯されている紛失・盗難保険が適用となるため、ほとんどのケースで返金・補償を受けられます。しかし、被害にあわないためにもカード利用には十分注意し、セキュリティがしっかりとしたカード会社を選択することも大切です。